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2009年 09月 23日

JAL

JALの再建が佳境を向かえようとしています。

JALは既に破綻状態にあります。今期の通期赤字額は2000億と予想され、累積債務も8000億、資金調達も政府系金融機関からの政府保証付きでやっとという状態です。

かなり以前のブログにも書いた記憶がありますが、JALの前身は政府出資の特殊法人で、これまでも国頼みの経営を繰り返し行ってきた企業です。

米同時テロが発生した2001年時も、SARSが流行した2003年も、経営が苦しくなると日航は政府に助けを求め、政府系金融機関による緊急融資で危機を回避してきました。

日本エアシステムとの統合以降は「経営再建の歴史」と言ってよいほど、何度となく再建計画を作り直しては失敗し、社長交代のどたばた劇を繰り返してきました。

また、JALでは高福祉が経営を圧迫し、その削減交渉もOBらの反発で難航しているという点でアメリカのGM問題とも類似しています。

アメリカのオバマ大統領は、GM再建に一応目処がたったという点では成功したと言えますが、日本の鳩山政権ではどうでしょうか。

JALの再建では、GM破綻処理と同じようなスキーム「新旧分離」という再建手法をとる案が浮上していますが、要は不採算部門や債務を切り離し、優良な事業で経営をスタートさせ再建するという手法です。

おそらく公的資金も投入されることになるでしょう。民間企業の再建にまた私たちの税金が使われることになりそうです。

JAL=つぶせない企業なのでしょう。資本主義の概念につぶせない企業とはどう定義付けられるのでしょうか。

つぶせないとしても、誰がどういった責任の取り方をするのか、経営陣は当然としても、数多く存在する従業員の高賃金、高福祉にもばっさりとメスを入れねば、国民は納得しないでしょう。

当然、鳩山政権の舵取りも注視していかなければなりません。

※JAL関連本ついては、「沈まぬ太陽」がお勧めです。映画化もされたので、楽しみにしています。

by melo-works | 2009-09-23 01:15 | Comments(0)


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