子供が肺炎で緊急入院し、付き添いで3日間病院に泊りました。
3歳児の入院は付き添いが原則必要で、インフルエンザ専用病棟ですから、我が家は0歳児がいるため妻は付き添いできず私が付き添うことになりました。
業務面で多大にご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
子供の状況から救急車を呼ぶこととなり、深夜の救急外来に行くことになったのですが、そこは正に戦場でした。
深夜にも係わらず次々と患者が運び込まれ、院内は患者で溢れ返っている上、精神的に病に侵され叫び声を上げ続けている患者や酔っ払い常軌を逸脱した暴言をはきまくる患者もいました。
その中でも医師は治療を行わなくてはいけません。暴れまくる患者に数人掛かりで格闘している声が聞こえていました。
医師に「いつもこんな状態なのですか?」と問いかけてしまいました。
医師は「まあ、こんなもんですよ」と笑いながら言っていましたが、その顔からは疲労の色が見てとれました。
比べることは双方に失礼ですが、その緊迫感、壮絶さは週末のカラオケボックス以上だと真剣に思いました。
医師不足、救命センター不足は今に始まったことではなく、その改善が喫緊の課題であることは明確です。
民主党も開業医と勤務医の報酬格差を問題視し、診療報酬の見直しに着手していますが、問題の根本的な解決には至りません。
現在の日本の財政はひっ迫しており、限られた予算の中で問題を解決しなければならないところに大きなジレンマを感じます。予算のみならず、日本の明るい将来像を描く指針も不明確です。
日本の医療現場の問題を目の当たりにし、改めてこの国の現状に危機感を覚えました。