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2009年 11月 30日

ドバイ

ドバイショックにより急激な円高が進み株価を含め多方面に影響がでています。

この一文で大凡内容が理解できる方は日々ニュースに関心を持っている方だと思いますが、皆さんは如何でしょうか。

ドバイはアラブ首長国連邦の7首長国の一つであり、近代化を経て中東における貿易・商業の最大の中心地と成長しました。GDPの伸びは30倍に達するなど、中世から近代への急変した都市です。

特に2003年以降の発展は凄まじく、原油高がその発展を更に後押し、皆さんもテレビで見たことがあると思いますが、超高層ビル、摩天楼の連なる幻惑的な都市へ豹変し、数々の大規模リゾート開発が行われ中東でも随一の繁栄を誇っていました。

しかし、サブプライムローン問題に端を発した世界経済の低迷により大打撃を受けます。

外国企業からの投資引き上げや地元企業の資金繰り悪化、それに伴う多数の建築工事や計画の中断、またその結果起きた外国人労働者の失業や経済低迷に伴う観光客の減少など、まさに経済的混乱の最中にあります。

そして今回のドバイショックへとつながります。

ドバイ政府が欧米系の金融機関に対して、政府系不動産開発会社の「ナキール」社とその持ち株会社の「ドバイ・ワールド」社の債務約590億ドルについて支払い猶予を求めると発表したのです。要は今はお金を返せないということです。

ドバイ政府自体の債務不履行、欧米系銀行の債権焦げ付きが懸念されて大パニックとなった、そしてユーロが売られ、信用不安のある米ドルも下げ、緊急避難的に円が買われた、そういう顛末です。

急激な発展は歪みを生む、繰り返し述べてきたことです。あまりにも夢を見すぎたドバイ、ということでしょうか。そしてドバイの経済が日本経済にも多大に影響を与える、まさに経済のグローバリズムです。

ちなみに2009年のドバイのGDPは約4兆円程度であり、これは青森県とほぼ同じ経済規模です。日本ってすごい国ですね。

by melo-works | 2009-11-30 13:13 | Comments(0)


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