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2010年 01月 26日

金融規制

先週は中国に関して若干触れました。今回はアメリカで起きた大転換について若干触れます。若干小難しい内容ですが簡単に書きます。

オバマ大統領は金融危機の再発防止に向けて、新たな金融規制案を正式に発表しました。

そもそも一昨年の金融危機は各金融機関がハイリスクな商品を大量に販売し、それが発端でサブプライム問題となり世界中をパニックに陥れました。

危機的状況に陥った各金融機関に政府は公的資金(税金)を投入したのですが、その公的資金を投入された銀行の役員はしらーっと多額の役員報酬を受け取っていたことが全米で批判の的となりました。

そのため、ユーロ等から金融規制を求める声が上がるのですが、アメリカ政府はマーケットを規制することは自由主義経済に反するということから規制にはネガティブな立場をとっていました。

ところが、オバマ大統領が政策の大転換を行い、規制の方向に舵を切ったのです。背景には低下する一方の支持率が影響しています。ウォール街(アメリカの金融街)ふざけるなという民意を汲んだ政策を実行しようということです。

今回の規制発表は「金融資本主義の終焉への序章」と言われ、独、英、仏も賛同しているようです。

ハイリスク・ハイリターン経営から、ローリスク・ローリターン経営への転換を迫るものです。

実際にどのような規制を導入するかは不透明ですが、世界的に金融規制が一段と厳しい方向へ行くことを示したものと言えます。

行き過ぎのマネーゲームを規制することは、マーケットを健全に保つ意味でも必要だと個人的には思います。

私は興味があって、世界を支配していると言われるロスチャイルド一族やロックフェラー一族関連の書を読んでいますが、その是非は別にしても一部資本家に世界経済の利権が流れており、政府の政策にも深く関与していることは間違い無く、今回のオバマ大統領の決定はその利権に深く切り込んだ内容となっています。少なくとも表向きは。

噂ではアメリカのドル暴落、財政赤字を帳消しにするウルトラCとしてアメロ(アメリカ、カナダ、メキシコの北米連合の共通通貨案)をドルに変わる基軸通貨とする話も浮上しています。

「金融政策」は戦争と同じ、一国を滅ぼす威力があります。その国の貨幣が信用を失いデフォルト(債務不履行)状態になるとその国は大パニックです。何せ紙幣が紙くずになるのです。

アメリカの金融政策にも注目です。

by melo-works | 2010-01-26 12:30 | Comments(0)


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