人気ブログランキング | 話題のタグを見る

当社に勤務する皆様へ

meloworks.exblog.jp
ブログトップ
2010年 10月 01日

憲法9条

日中関係に若干軟化の兆しが見えています。

過去、日本は戦略無き外交を繰り返し、総理大臣も頻繁に変わる「不思議な国」というレッテルを貼られ、日本の言動が信用を失ってきましたが、今回も同じ轍を踏みました。

中国との領土問題を抱えるアジアの国々が日本の対応を注視していましたが、中国に屈する日本に失望しました。

対して中国の今回の外交は戦略的でした。

鳩山政権で難航した普天間移設問題に絡み日米関係に若干変化が見られたこと、そして菅内閣及び前原外相が誕生したこと等のタイミングで、正にその対応や様子を確かめる、といった戦略です。

そして中国は、日米関係に対抗するように、ロシアとの親密ぶりを見せ付けるかのような中露会談を設定していました。

その場では、対日戦争を共に戦った両国が「大戦の教訓や結果に対する見解を同一にし、歴史をわい曲する行為を非難する」という声明を出し、正に両国タッグを組んで日本を牽制しています。

このタイミングでロシアに北方領土問題を取り上げさせ、ネドベージェフ大統領が北方領土訪問の意向を示し、日本政府が見合わせるよう要請しましたが「外部からの助言は不適切であり容認できない」とあっさり退けられています。

戦略的な中国外交に対して、我が国の場当たり対応は国益に大きなマイナス、日本が国際社会で衰退の一途を辿っている一因です。

日本は尖閣諸島近海での日米安保の有効性を確認し(アメリカが明言したという報道があるが事実は定かではない)アメリカは中国人民元の切り上げ要求を強めています。

アメリカにおんぶに抱っこの日本は日米安保に頼るしかなく、何時までたってもアメリカの言いなりなのです。日本人は正に平和ボケ状態であり、誰かがどうにかしてくれるだろう、と他人事です。

「自らの国は自らの手で守る」という当たり前ですが、今の日本にとっては途方もなく難しい命題を真剣に考えなくては、益々この国は衰退してしまうという現実を知らなければなりません。

まずは憲法9条問題に対して、タブー視せずに、政治家が堂々と発言することです。

今回を機に、何も変わらないのではなく、繰り返さないための改革を行うことこそが政府の仕事なのです。

by melo-works | 2010-10-01 10:12 | Comments(0)


<< 情報      中国 >>