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2010年 11月 05日

電子書籍

電子書籍市場が盛り上がってきました。

Ipadが発売され、徐々に電子書籍化が進んできましたが、今回、村上龍氏が自身で新会社を立ち上げ、自作「歌うクジラ」をIpadから発売します。

この村上氏の動きは、出版業界の複雑に絡み合った既得権が背景にあります。要は村上氏がやりたいこと、自身の書籍を電子書籍化したいこと、を行うのに数々の壁があったのです。

つまり、「ある出版社と組んで電子化を行うと、他社の既刊本を扱うことができず、各書籍の出版社と協力体制を作らなければならない」という氏のコメントにもある通り、一冊一冊の既刊本はそれぞれ出版社が権利を握っており、その一冊一冊について、それぞれの出版社と交渉を行っていかなければならない、という非効率的な世界が待っているのです。

更に出版社には自社で電子化する知識と技術を持っていないことも背景にあります。正に致命的です。

村上氏は自身の看板番組「カンブリア宮殿」の司会を行っており、多くの経営者とのコネクションもあり、一流の経営というものを肌で感じていたのでしょう、自身が起業するのは至極当然の流れです。

この村上氏の動きは出版業界にとって衝撃的な出来事です。今後の電子書籍化の拡大において、既存の出版社が必要無いと言われているようなものです。

私もIpadで本を読みたいと思っていますが、Ipadは使っていません。読みたい本が手に入らないからです。

要はどんなに素晴らしいハードでも、コンテンツが無ければ役に立たないのです。

私が望んでいるのは「読みたい本が読みたい時にダウンロードできる世界」であり、本屋に行かなくても、自宅でいつでも読みたい本が手に入り、本棚も必要なく、複数の本を持ち運ぶ必要も無く、全てがIpadに入っている状態」です。

多くのユーザーが同じ気持ちではないでしょうか。

村上氏の行動が出版業界に変革をもたらし、「知識・情報の取得」が飛躍的に進化することを望みます。

出版業界には淘汰の時代であるとともに、チャンスの時期なのです。

by melo-works | 2010-11-05 11:47 | Comments(0)


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