新年を迎え、株式市場は上昇しています。
今年のアナリスト予想では軒並み株価は上昇するようです。
上昇の要因と言うか条件としては、アメリカ経済の回復による円安基調、があります。
為替と株価は連動していますので、為替が円安に振れていけば、株価は徐々に上昇していきます。日本は輸出産業国だからです。昨日の日経平均も為替の円安への動きを受けて大幅に上昇しました。
日本は常に「財政破綻懸念との戦い」を強いられています。国債の大量発行により、日本の財政状況は世界最悪の状態にあり、いつ日本売りが始まってもおかしく無い状況です。
現に、昨年度も一部ヘッジファンドによる日本売りが仕掛けられたようです。
財政破綻の兆行としてはまず国債価格が暴落します。国債価格が暴落すると「リスク」となりますから、国債の金利は上昇します。リスクが上昇すると高い金利でなくては買い手がつかないからです。
国債価格が暴落し、長期金利が上昇するとともに、円安が始まります。円の価値が下がるということです。
国債の金利上昇は国債の利払いの上昇ですから、大量に発行している国債の利払いで日本の財政は立ち行かなくなります。当然、国債の買い手も買い控えを起こします。国債の引き受けてが無くなると、借金ができない、返せない日本国は破綻します。
こういった話はいつ起こっても不思議ではありません。それだけ日本の財政破綻に関しては世界各国が関心をもって見ています。
そういう状況にあるにも関わらず、日本人の投資先は国内銀行への定期預金が大勢を占めています。銀行に流れた資金は国債へ流れます。銀行は国債を買って運用しているからです。
驚くのは「リターンが期待できても元本割れのリスクがある金融商品に投資したくない」と考える人が2年前より増え83%という数値が昨日の日経新聞に掲載されていました。
83%の人は元本割れを嫌がり、安定投資を行っていると考えていますが、私からすると元本どころか、全額紙切れになるかもしれないリスクが多大にあるのです。
海外へ目を向けると、財政が安定し高金利の国も沢山あります。
リスク商品に投資することは経済の学習につながります。マクロ経済を知るきっかけになります。
今年の株式状況、為替動向に注目していきましょう。