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2012年 06月 08日

宗教

オウム真理教による地下鉄サリン事件で指名手配されている高橋克也容疑者が追い詰められています。

今年に入り、長年指名手配され進展の無かった容疑者が次々に身柄を確保されました。まず、平田信が逮捕され、続いて先日菊地直子が逮捕され、残る指名手配者は高橋克也容疑者のみとなりました。

地下鉄サリン事件が発生した1995年当時、私は中目黒に勤務しており、多くの社員が地下鉄日比谷線を利用しており、通勤時間帯ピーク時に発生した事件により、会社の社員数名がサリン事件に巻き込まれました。

その事件から数年経った時に、その人物と会話をしましたが、「今も尚後遺症に悩まされ通院生活を続けている」と語っていました。

激しい頭痛や体のだるさに悩まされているということですが、後遺症については一生続く可能性もあるということです。

今現在、その方との交流は無いので、後遺症があるのか無いのか分かりませんが、事件で亡くなった方やその遺族は勿論のこと、多くの人が後遺症で悩まされているのでしょう。

地下鉄サリン事件は日本で発生した無差別テロ事件として、当時世間を騒然とさせました。

その首謀者は何の事はない「如何わしいだけの教祖気取りのおっさん」であり、多くの優秀な人材がその如何わしいおっさんに洗脳され、オウム真理教という宗教へと嵌っていったのです。

宗教と表現するのは正しく無いのでしょう。本来、宗教とは「心の支え」となるものであり、他を墜としめるものではありません。

人の心は弱く、常に悩みや不安を抱えながら、それでも前向きな気持ちや責任感等に支えられ、絶妙なバランスを保ち生活しているのです。

そのバランスが大きく崩れている時に、悪魔の囁きが心に侵入し、「信じる」という人間本来の思考が覚醒し、異常なものを信じてしまうのでしょう。

宗教の教えの多くは「心の在り方」を説いており、他を尊ぶ、愛を捧げるといった正しい道徳概念が教えの根幹にあります。

宗教によって、自己の心と向き合い、自己中心的な思考を反省し、世の中に役立つ人間となるのであれば、宗教の力は尊大ですが、日本における宗教活動は、心の在り方よりも「組織の拡大、組織の利益」が優先されています。

当社の近くの広大な敷地に巨大な宗教施設がありますが、その横の住宅展示場であった広大な敷地が更地となり、その後また同じ宗教施設のこれまた巨大な建物が建築されました。理解に苦しみます。宗教活動とは立派な箱物を建てることなのでしょうか。

信者達は何を信じて、何を目的に活動しているのでしょうか。自分達こそ唯一無二の唯一絶対神だという思想が支配し、その拡大に邁進しているだけの団体が多く存在しています。

さらに、オウム真理教はAlephという名に変わり、今も麻原彰晃を教祖と崇め奉っています。

宗教活動により、多くの関係ない人を苦しめ、墜としめている集団は、法の「宗教・思想の自由」など語れるべくもなく、国家権力を持って消滅させるべきなのです。

by melo-works | 2012-06-08 11:34 | Comments(0)


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