オスプレイ問題がマスコミで報じられています。オスプレイ問題の本質とは何なのでしょうか?
単に「オスプレイは危険だ、そんな危険なものを飛ばせるな」という感情的な意見で論じられる問題ではありません。
民主党政権となり、普天間基地移設問題から始まり、中国船衝突事件やロシア大統領の北方領土視察、オスプレイ問題と続く外交失策は数々存在し、時の政権を揺さぶっています。
今回も、米国海兵隊普天間基地に配備されている老朽化したヘリコプターを、新型の輸送機オスプレイに交代させる段階になって、 マスコミがオスプレイ恐怖症とも言える報道を繰り返しています。
オスプレイの危険度データについては数々存在し、どの数値がどれくらいの信憑性があるのか詳しく分かりませんのでここでは述べませんが、オスプレイ問題こそ、日本の安全保障問題の根本的な問題そのものです。
オスプレイは老朽化したヘリに代わる輸送機として、米国海兵隊の戦略上必要な機器として導入されます。軍事産業大国のアメリカと言えど、大統領専用ヘリの候補としても名を挙げられているものが、他の機器に比べ危険度が非常に高い、と断じるのは無理があります。
更に、日米安全保障条約上、日本に存在する基地内の戦闘戦略に関して、日本側がどうこう言えるものではありません。有事の際には、我々日本国民はアメリカの犠牲により守護してもらう立場にあります。
マスコミが危険性を煽る目的はどこにあるのでしょうか?日本からの要望が叶わない事実に関して、煽るだけ煽る行為は、民意を不正に誘導しているか、もしくは憲法問題である日本の安全保障問題に関しての議論を催促しているのでしょうか。
もし国民がオスプレイ問題を重大視し、アメリカの言いなりは危険だ、と感じるのであれば、それは「自分の国は自分達で守る」という選択をする以外に方法はありません。
安全保障上の国内問題で最も議論が必要なのは地域間問題です。日本国内の危険の分担です。
安全保障問題を考える際、安易な感情論は危険です。マスコミ報道に安易に追従していくのではなく、問題の本質はどこにあるのかを常に考えることが大切なのです。