衆院選の公示日が過ぎ、各政党の舌戦が繰り広げられています。
ニュースを見ると、コメンテーターがコメントに苦心している様子が見て取れます。
「どうせ政党で選んでもその後その政党が存続しているか分からないから人物で判断すべき」「選挙後の連立の枠組みや政党間の合併を考え、将来を予想する視点が大切」という訳の分からないコメントが乱発されています。
政党で選んでもその政党が存続するか分からない、政党が何処とくっつくか考えろ、そんなことが予想できるのでしょうかね。また、そんなことが選挙の選択根拠と成り得るのでしょうか。
その人達みたいに政治評論家としてそれを本職にしている人でさえ、予想の多くは外れているではありませんか。その難題を有権者に求めるコメンテーターの感性を疑います。
しかし、コメンテーターがコメントに苦慮するように、今回の選挙は私も決め兼ねています。
実に難しい選挙です。
現時点での世論調査によると、自民党が過半数を超える勢いだそうです。対して民主党は100議席を割り込むという衝撃的な数値が踊っています。
二大政党制の一翼を担う存在として、民主党は踏ん張りきれるか、正念場です。万が一、議席数で維新の会に屈した場合、自民と民主という二大政党制は終焉を向かえることになります。
来年の夏にある参院選でも、民主の影は薄くなり、民主党は分裂に向けて歩調を早めることになるでしょう。自民党VS新しい政党という構図が生まれてくると思います。
それだけ、民主党の3年間は酷かったのです。経験不足とは言え、マニュフェストに買いてあることはほぼ全く行われず、やらないと言っていた消費増税を成立させた。これは言い換えれば、選挙という民主主義の根底を壊してしまったのです。
この罪はあまりに大きい。嘘つき政党のレッテルは今後もずっと付き纏います。そんな政党に国民が再度チャンスを与えるとは到底思えません。
政党乱立の原因を作った民主党、選挙そのものを懐疑的なものにしてしまった民主党、今回の選挙が難しいのは、正に民主党に原因があるのです。