このところ、アベノミクス関連を続けて書いていますが、今の経済状況を正しく把握する意味でも今後も取り上げたいと思います。
本日も日経平均は大幅上昇、ドル円も円安に大きく振れています。
日経平均は上昇幅が4000円、安倍政権となり株式の時価総額が100兆円も増えたことになります。
ドル円も79円→95円と大幅な円安となり、株価上昇の牽引役となっています。
日本も好景観に湧いていますが、アメリカは日本をも上回る状態となっています。
ダウ平均は過去最高値を更新しています。日本は好調とは言え、最高値の半額にも到達していません。
アメリカの好調の要因は昨日の日経新聞にも掲載されていましたが、シェール革命と日本同様の緩和マネーです。
シェール革命は言わずもがな、ポチのここ掘れわんわんと同じく、地下から金がざっくざく状態です。特に企業の生産コストの低下が大きい。生産コストの低下と共に企業の国内回帰も進みます。正に日本とは逆の状態です。
更に日本以上の金融緩和によるじゃぶじゃぶのドルはその行き場を探す形で株式市場に流れ込んでいます。
シェール革命の追い風があってもアメリカの失業率は8%と高く、実体経済以上の株価上昇はプチバブル状態に突入しています。
現在は日本とアメリカが共同して大幅な金融緩和を打ち出し「市場の気分を変えた」状態です。正に経済は気で動く、それを実証しています。
しかし、実体経済以上の相場上昇は危険要素も含んでいるということを忘れてはいけません。今後の焦点は「実体経済との乖離」です。
今後も相場の一人歩きが継続するはずもなく、実体経済との乖離幅が大きくなるようだと、一気に熱は冷めます。逆に実体経済が好転すれば、更に相場も活況するでしょう。
日本の株価上昇はアメリカに牽引されている部分が大きく、実体経済との乖離は日本だけでなく、アメリカも注視しなければならないのです。
ブローバルな視点で今後も注視していきましょう。