北朝鮮の弾道ミサイル発射騒動によって、アメリカを含む周辺諸国の安全保障が脅かされています。
北朝鮮の核開発及び弾道ミサイルについては、着実に進歩しており、実験失敗を繰り返していた昔とは明らかに違います。
アメリカも「核兵器の小型化に成功している」と報じており、これは弾道ミサイルに搭載可能な核兵器を既に開発しているということになります。
最早、北朝鮮はアメリカ合衆国の安全にとって脅威になっているのです。
技術流出は今の時代に止めることはできません。どの国がどのように結びついているか、明確に知る由もありませんが、例えば北朝鮮には核開発に成功していると言われているイランの技術者が渡っています。
反米がタッグを組めばそれは巨大な組織となり、中国やロシア等の大国の思惑をも巻き込んで、世界の安全保障上の秩序を常に脅かしています。
北朝鮮に対して、軍事行動で解決するという選択肢はありえません。
唯一ある方法は経済制裁による体制崩壊を図る手段しかないのです。
つまりそれは中国に依存する部分が大きく、北朝鮮の貿易相手国として大きなウエイトを占める中国が本気で北朝鮮制裁に踏み込む必要があるのです。
あるメディアは長男の正男(ジョンナム)と反体制派を担ぐというウルトラCが取り沙汰されていますが、実現性は極めて低く、今の体制を崩壊させることのデメリットの大きさを考えると、中国が本気で制裁に乗り出す可能性は極めて低い状況です。
つまり、我々の隣には巨大な驚異が存在し続けるということになります。
拉致問題解決はいつになるのでしょうか。交渉は暗礁に乗り上げたままです。
今の状態を筋書きが決まっている出来レースと言う人もいますが、我々の常識など全く通じない野蛮国家が暴走しない可能性は皆無ではありません。
危機は常に隣り合わせなのです。