昨日投開票が行われた東京都知事選挙では舛添氏が当選を果たしました。事前の予想通りです。
更に事前の予想通りとなったのが投票率の低さです。
今回の投票率は46.14%で、衆院選と同日選挙だった前回選挙の62.6%を大幅に下回りました。
雪の影響とも報じられていますが、関心が高い選挙であったならば、昨日の天候は大きく影響するものではなかったと思われます。
関心の低さは候補者の質と伴に猪瀬氏の責任でしょう。猪瀬氏に対する都民の信頼は高かったと思います。
改革派であり理論派である猪瀬氏が、オリンピック招致に成功した功績を都民は評価していましたし、その期待も大きいものだったはずです。
それが急に梯子を外された形の辞任ですから、失望も大きいものでした。
政治家の認識の甘さが政治への無関心を生む、その負の連鎖が今回も繰り返され、投票率に表れているのです。
当選した舛添氏にはその職責を全力で果たしていただきたいと思います。
その舛添氏の公約ですが、五輪、防災、社会保障を政策の3本柱に掲げています。
厚労相を務めた実績からも社会保障面ではリーダーシップを発揮されると思いますが、その他都行政に関しては全くの素人です。
ソチオリンピックでもインフラ整備の遅れやテロ対策等、様々な問題を抱えながらの開催となっています。また、国際公約をした知事が不祥事により辞任、という汚点もあります。
更に老朽化した都市インフラの整備が急務です。原発問題は大切ですが、都行政にはこのように様々な問題が山積しているのです。ワンイシューの細川氏が当選していたらどうなったかと思うとぞっとします。
今回の選挙で一つ気になったのが、敗戦の細川氏が「原発を争点とさせない力が働いた。マスコミの半分ぐらいはそうだった」というコメントがありました。
おそらく、そのコメントの通りだったのでしょう。メディアには未だ東京電力や原発推進派の力が働いているのでしょう。
あの福島の悲惨な事故を思うと非常に残念なことです。