衆院選挙が終わり、我々にとっての12月度序盤戦が終わりました。
選挙は売上にマイナスという定説ですが、私は選挙戦はほぼ影響しなかったという感覚です。
選挙戦のマイナス以上に、皆さんの頑張りの方が大きかったのでしょう。当社社員の意識の高さを誇らしく感じます。
大切なことなので選挙に関して若干触れますが、今回の選挙に意味はあったのかどうかと言えば、ほぼ無意味な選挙でした。安倍政権にとっては、多大なメリットがある大勝ですが、我々にとっての将来に向けての選択肢を考えると、選挙が無かった方がメリットがありました。
投票率も史上最低52%前後と、関心の低さと選挙への抗議行動が読み取れます。
自民党が圧勝、公明党との連立で衆院の3分の2以上を確保しましたが、比例区を見ると、自民党の得票数は1700万票程度です。
国民の全てが信任したようですが、自民党を支持した人は全有権者数約1億人の17%程度です。
小選挙区は全ての選挙区の獲得数が49対51でも、獲得票が多い方が全勝ちですから、支持率以上に差が開くことになります。
やはり、自民対烏合の衆では結果は見えていました。
日本の民主制度を成熟させるためにも、二大政党制が望ましいことは明らかで、民主党の責任は重く、今後野党の動向こそが重要なのです。
今回の選挙で民主と維新は何とか生き延びた感じですが、次世代の党はほぼ消滅しました。石原元東京都知事も政界から姿を消すことになりました。
民主党の海江田党首も落選し、民主党は世代交代のチャンスです。維新の橋下氏、江田氏と共に、強い野党を作っていくチャンスなのです。
自民党ができない改革は山ほどあります。特に社会保障改革は急務であり、増税よりも優先順位の高い政策課題です。
日本の弱い政治が生まれ変わっていくために政治家一人一人の役割は大切で、自身の保身、利益誘導ばかりを優先せずに、志高く政策を訴えていっていただきたいものです。