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2015年 01月 09日

原油安

マクロ経済を見ていると「へーそういう動きをするんだ」と自分の物差しには無い動きに多々遭遇します。逆に予想通りの動きに感心することもあります。

今は「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)」という経済の基本中の基本から乖離した動きが多々あります。金余りのマネーゲームが繰り広げられている為です。

年末年始の株式市場の下落は「原油安」が要因と言われています。

オイルショックのように、石油価格の高騰が経済に深刻な影響をもたらす、ことが基本中の基本です。原油価格が低下し、製造業のコスト低下やガソリン価格の低下は経済に好影響をもたらすはずです。

しかし、今回の原油価格の低下は「原油価格の低下によりリスク回避の流れが強まり…」と評されています。

市場にあり余るマネーは原油等の商品にも投資されています。商品取引は株式よりも更にリスクの高い投資です。つまり、原油価格の低下によりリスク商品の代表である原油先物取引から資金が引き揚げられ、そのリスク回避の流れが株式市場等にもおよび、リスクオフの動きが広がる、となっているのです。

原油価格の下落がマイナス要因なのは産油国です。日本経済、日本の株式市場にはプラスに決まっています。しかし、原油価格の低下がリスク回避の流れを加速して日本の株式市場も下がるのです。

日本経済は原油価格の低下に加え、円安効果で国内生産回帰の動きが生まれています。パナソニックやシャープ、京セラといった日本を代表する製造業が国内生産比率を高めるとありました。

工場の稼働は地方経済活性化に必要不可欠です。根本的な国内回帰にはほど遠いですが、国内生産の流れが強まれば日本経済復活のファンダメンタルが整ったことになります。

円安による製造業国内回帰はアベノミクス効果です。

そして、本当の意味のメイドインジャパン復活が望まれます。

by melo-works | 2015-01-09 11:47 | Comments(0)


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