先日書いた東芝の不適切会計に関しては、社長を含む幹部の圧力という事実が明らかになりました。
規模は全く異なりますが、それでも同じ経営者として感じることは多々あります。
「未だにそのような時代遅れの経営が、IT含む最先端の企業で行われていたのか」という思いです。
結果数値で圧力を掛ける、やり切れと命じる、そんな経営ならば誰でもできます。表現は悪いですが、ヤクザさんと同じです。自分がトップとして無能であり、業績を向上させる戦略も戦術も叶わない、それを認めているのが圧力であり恫喝です。
経営者が自らが打ち出した戦略と戦術で業績を挙げることができないとしたら、それは経営者の責任なのです。幹部への責任転嫁は言語道断です。
私が以前勤務していた会社も恫喝が横行していました。
カリスマ性のある上司がその圧倒的圧力で部下を恫喝していました。
私はその理不尽さを反面教師にしています。
数値は経営者の責任、社員は会社の打ち出した方向性に沿って自らの工夫と努力で取り組む、それが企業のあるべき姿です。
企業だけではありません。教育現場でも同じような責任転嫁が横行しています。
岩手のいじめ問題もその典型です。酷いいじめの実態を把握しながら事実と向き合おうとせずに、自らの保身のために隠ぺいする、そして大切な命が失われたのです。
長の責任とは何なのでしょうか。自らの保身を優先させ、責任を転嫁することに一生懸命になっている長が如何に多いことか、嘆かわしい事実です。
店長には店長の責任があり、マネージャーにはマネージャーの責任があります。当然、社長には最も重い社長の責任があるのです。
それぞれが責任を転嫁することなく、自らの責任と向き合っていく組織でありたいと思います。