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2015年 10月 30日

南沙諸島

南沙諸島に中国が建設した人工島の12カイリ内に、アメリカ海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」が進入しました。

中国の人工島を領海の起点とは認めず、南シナ海の航行の自由を実力で示す目的です。

大小さまざまな島や岩、低潮高地の浮かぶ南沙諸島をめぐっては現在、中国、台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイがその一部または全域の領有を主張している状態にあります。

しかし、中国が国力を背景に次々に人工島を建設しています。

更に、中国は人工島に関しては、日本の沖ノ鳥島と同じだと主張しています。

少し整理すると、国連海洋法条約では、国の領有地が「島」「岩」「低潮高地」「人工島」のどれに当てはまるかで、領有国にどんな権利が生まれるかが規定されています。

「島」は「自然に形成された陸地。高潮時にも水面上にあるもの」ですが「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない」と「岩」となります。更に「自然に形成された陸地であって、低潮時には水に囲まれ水面上にあるが、高潮時には水中に没するもの」は「低潮高地」とされます。

島と岩には領海(国家の沿岸に沿って一定の幅をもつ海域、国家の主権が及ぶ区域)が認められますが、低潮高地は認められません。

沖ノ鳥島は岩であり、領海が認められています。対して南沙諸島で中国が人工島を建築しているのは低潮高地であり、それを人工島にしても、領海も主権も認められません。

アメリカは低潮高地を次々に埋め立て人工島を建設し、勝手に領土として主張している中国に実力行使で警笛を鳴らしているのです。

一人っ子政策を廃止し何とか経済成長を続けたい中国ですが、近隣国としてその動向は常に注視していきましょう。

by melo-works | 2015-10-30 11:12 | Comments(0)


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