人気ブログランキング | 話題のタグを見る

当社に勤務する皆様へ

meloworks.exblog.jp
ブログトップ
2016年 01月 25日

角界

大相撲初場所で琴奨菊が優勝しました。

日本人力士の優勝は10年ぶりということで、号外まで配られました。

私の幼少期、大相撲はプロ野球と並び注目を集めていました。私の親世代は大相撲とプロ野球をテレビ観戦することが日常だったのです。

プロ野球も大相撲も時代の変遷と共に徐々に人気が低下し、人々のスポーツへの興味も多様化していきました。

昨年日本を湧かせたスポーツと言えば、ラグビー日本代表の時代を変えた躍進やフィギュアスケート羽生君の鬼気迫る大記録の更新でしょうか。その他、テニスの錦織君や女子卓球、そして野球やサッカーは海外での日本人選手の活躍が注目を集めました。

野球、相撲といった日本国内が舞台のスポーツではなく、世界で活躍することが人気の条件になっているのです。

これもグローバル化の影響でしょう。「日本一」では満足できない視聴者が世界一を求めて観戦しています。

また、メディアの発達により様々な情報が容易に手に入ることで、幼少期から世界を目標に挑戦する子供が増えています。

以前より、活躍する選手が低年齢化しています。幼少期から海外を知り、海外の価値観に触れ、己を鍛えているのですから当然の流れでしょう。とても良い循環です。

大相撲で日本人力士が活躍できない理由も簡単です。運動能力に優れ、チャレンジ意欲旺盛な子供達に、大相撲という選択は無いのです。

失礼な言い方ですが、体格が良く太っている子、どちらかというとデブの子が選択する競技が相撲なのでしょう。

対して、モンゴル相撲が国内でメジャーなスポーツである国の最強の子達が、一攫千金を狙い日本の大相撲に大挙して流れているのです。その差は歴然です。

大相撲は日本の国技です。地方巡業はありますが、国技という位置付けにしては、子供達への普及活動を含めた取り組みはほぼ皆無と言ってよいでしょう。大いに改善の余地があります。

古き良き伝統を継承していくためにも、相撲界には更に奮起いただきたいと思います。そもそも相撲界を角界と呼ぶことについて、その意味を理解している人もどれくらいいるのでしょうか。

「角」という字が、土俵に上がった大男が力を入れて奮闘しているイメージを抱く事ができる字という事で、江戸時代から続いている呼び名です。

相撲だけでなく、日本の良い文化を、良い形で後世に伝えていきたいものです。

by melo-works | 2016-01-25 10:32 | Comments(0)


<< 甘利大臣      経済 >>