今日、3月31日は年度末であり、多くの企業が決算期末となります。街全体がざわついて、経済的に1年で最も忙しい日となります。当然、銀行は長蛇の列、車も渋滞、しかも今日は金曜日です。
決算とは、企業が1年間、増収増益に向けて努力した通信簿であり、数値で明確に企業状態が表れます。
増収増益とは、売上が増え利益が増えるという好ましい状態であり、増収でも減益や減収の結果として減益ということもあります。
日本企業の8割は赤字企業です。法人税を納税している企業は全体の2割に過ぎません。
当社は13期中、赤字は一度もありません。創業以来、ずっと黒字を計上しています。皆さんの努力の結果です。
連日ニュースとなっていますが、東芝の今期の赤字が1兆円を超える予定です。
1年間、増収増益を目指して努力した結果が1兆円の赤字です。巨額すぎて想像も付きません。東芝社員が努力を怠ったから赤字となったのではなく、経営陣が経営判断を誤ったから赤字となったのです。
原子力を事業の柱として、アメリカのウエスティングハウスを買収した経営陣に責任があります。
いくら従業員が必死に働いても、経営判断ミスによって、その全てを吹き飛ばしたのです。
当然、そのしわ寄せは従業員に及びます。リストラや減給によって生活そのものを奪われることになるのです。
東芝のケースは対岸の火事として見過ごすわけにはいきません。私自身、経営判断が会社に及ぼす影響を自覚し、正しい方向性を目指さなければならないと再認識させられます。
現状の会社の体力を向上させる努力を行い、体力に応じたリスクを取り、チャレンジしていく、更に体力を高め、チャレンジしていく、その繰り返しの中で正しい判断を行っていきたいと思います。
4月には久我山がオープンします。6月には木場がオープン予定です。正しい歩みを続け、お客様も働く側も笑顔の絶えない会社にしたいと思います。