イージス護衛艦「あたご」とマグロはえ縄漁船「清徳丸」の衝突事故では、あたごの見張り員が「回避する危険性を感じなかった」と説明していることが明らかになってきました。
つまり「自分達は大きな船だから、向こうが避けるだろう」という感覚だったということです。
事実、回避義務があるにもかかわらず、あたごは漁船団で込み合っている海域に前進を続け、ほとんど真っ直ぐに航行していたことからも明らかです。
「小さな漁船が避けて当たり前」という「おごり」が今回の痛ましい事件へとつながったのです。
私達の仕事でも、~は当たり前という自己の中で慢性化し、麻痺している事柄は意外と多いのではないでしょうか。
満室だから断るのは当たり前、忙しいから仕事は雑になるのが当たり前、報告物等は期限ぎりぎりに行うことは当たり前、仕事場に着いてまずはいっぷくしてから業務を行うことは当たり前等々・・・
慣れや慢心が起因する当たり前には、都度注意したいものです。
大切なことは、自分の行動を常に振り返り、気付き、改善し、成長しようという気持ちと、それを実行する精神力です。
私は、自分を常に「不完全な人間」として考え、行動や思考を改善するように、気付くように心がけています。
そのためにも、手帳の活用は重要なのです。