コンビニ業界2位のローソンが同7位のエーエム・ピーエム・ジャパンの買収を発表しました。買収額は145億円だそうです。
am/pmは有力コンビニとしては最後発であり、集客力の高い都心部への集中出店で成長しましたが、後発故にひずみも大きく、業績も低迷していました。
優良な物件に対しては高い賃料を提示し、無理にでも取りに行く姿勢は業界でも有名だったそうです。
当然、賃料が高ければ不採算店も多く抱えることになります。
直近では200億近い負債を抱えることとなりました。
親会社のレックスホールディングス(牛角などを運営している会社)は当然投資を抑制することとなり、必要な投資も後回しとなりました。
その結果、空調機の修理が1年以上放置されている店舗もあり、客足が更に遠ざかる悪循環にはまっていました。
無理な出店による経費増、投資抑制、環境の悪化という悪循環です。
また、レックス自体が、牛角等の飲食店の不振により、資金も枯渇し、拡大路線の典型的な失敗例と言える状態で、am/pmの譲渡は急務でした。
ローソンは首位のセブンイレブンを追撃するチャンスとして買収を行うのですが、ローソン得意の店舗変革により、am/pmを低価格の店舗にしたり、ナチュラルローソン的な店舗にしたり、色々と顧客のニーズに応じた店舗改革を行っていくのでしょう。
首位のセブンイレブンは我が道を行く、といった感じですが、先日FCから賞味期限が迫った商品の値下げ販売を不当に規制したとして、正式に訴訟となっています。
不況の中、コンビニ業界の再編も更に進むのではないでしょうか。
色々な業界をしっかりと注視することで、自社の経営に活かしていきたいと思います。