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2009年 06月 01日

先日は衣料品競争について書きましたが、今日は「薬」を取り巻く小売業界のまさに戦争とも言える競争について書きます。

今日から「改正薬事法」が施行されます。大きく変わるのがコンビニエンスストアやスーパーに留まらず、家電量販店等、様々な店舗で薬が買えるようになる、ということです。

現在も薬局以外で薬を販売している店舗はありますが、今は薬剤師がいないと販売できない薬が、分類によりますが、登録販売者という資格を持つ人がいれば、大衆薬の9割を販売できるようになります。

新しい収益源に流通大手各社が相次ぎ参入を表明しており、逆にこれまで市場を独占してきたドラッグストアや薬局は、24時間営業の拡大によるコンビニ化や調剤事業の強化で迎え撃つことになります。

まさに異業種入り乱れた大競争時代が始まることになります。

規制が変わり薬を扱える企業が増え、一見規制緩和とも思えますが、一方、インターネットで注文できた大半の大衆薬は一部を除いて宅配が禁止され、ネット業界は大反発しています。

今回の改定では、薬販売の「安全性確保」が根底にありますから、何でもOKと言うわけにはいきませんが、どこでも薬が買えて便利になるが、ネットでは買えなくなる、これって便利なの?という感覚を持つ人が多いのではないでしょうか。

また、消費者側から見る視点と企業側から見る視点は全く違います。薬局業界にとっては、まさに大激震です。独占市場だったものが、一気に流動化するのです。

過去にも酒類販売の緩和が地元の酒屋さんの大淘汰につながりました。(町田酒店は生き残りましたが)おそらく、町の小さな薬局は大苦戦を強いられるでしょう。多くが淘汰されると思います。

流通業界は今後も競争→再編という流れが強まり、戦国時代・仁義なき戦いという様相が続くでしょう。

本当に「生き残ること」「勝ち残ること」は大変なことです。

by melo-works | 2009-06-01 11:11 | Comments(0)


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