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2009年 10月 30日

救出

台風20号の影響により、八丈島沖で遭難した幸福丸から、奇跡的に3名が救出されました。

転覆時の状況について、救出された方は「船長は操舵室にいた。残る7人は船室にいたが(行方不明の)4人は船外に出た。救命胴衣はつけていなかった」と言っています。

運命とはなんと残酷なのでしょうか、外に出ることを選択した4人がほぼ絶望的な状況で、船内に留まった3人が結果的に助かりました。

自分に置き換えて考えても、船内にじっと耐えているより、船外に出て何とか生き延びる手立てを選択しただろう、と思ってしまいます。

救出された乗組員3人が転覆後の約90時間を過ごした後部船室は、高さ1.7メートル、幅2.9メートル、奥行き2.2メートル、床部分が上部になり、天井部分が床で浸水していた状況です。

その中に留まることは息苦しい極致です。正に究極の選択、判断が命運を分けました。

また、救助された方が、海上保安本部の潜水士が救助のため船室内に入ってきた様子を「格好良かった。映画の『海猿』を思い出した」と話していましたが、潜水士もこういった万が一の時のために、日々過酷な訓練を繰り返し行っています。

6人の潜水士が、ボンベのレギュレーターをリレーのように3人にくわえさせ、船外に運び出したそうですが、究極の現場で最高のパフォーマンスを発揮した潜水士に心から敬意を表します。

先日の台風20号は動きが実に不透明で、私も「え、今日台風来るの」という感じでしたし、突然襲ってきた自然の猛威でした。

人類の進歩が目覚ましくとも、自然の猛威をコントロールすることは不可能ですし、予測すら困難です。

今後も温暖化により、超大型の台風、ゲリラ豪雨、竜巻といった異常気象現象が頻繁に起こると言われています。

せめて、自然の猛威を決して軽んじることが無いように心掛けていきたいものです。

by melo-works | 2009-10-30 13:31 | Comments(0)


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