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2011年 05月 16日

情報統制

先日、原発関連の事実隠蔽に関して触れましたが、更に様々な事実が判明しています。

昨日になって、1号機原子炉では3月11日大震災発生直後に既にメルトダウン(全炉心溶融)状態になっていたことを発表しました。

経緯としては、地震発生後午後3時半ごろに津波で冷却機能を全部喪失し、7時半ごろには「空だき」状態となって燃料の損傷が始まり、急速に溶融し圧力容器底部に落下。翌12日午前6時50分ごろには、ほぼ全燃料が落下したという発表です。

発生直後の報道では燃料棒が水に半分程度浸っている解説図や、燃料棒が整然と並んでいる図しか見ませんでしたが、実は既にその時には燃料棒は原型を留めることなくメルトダウンし、その後水素爆発、大量の放射性物質が放出されていたのです。

神奈川県のお茶畑から生産されたお茶っ葉から規定値を上回る放射性物質が検出されましたが、これは「関東全域全ての生産物は放射能に汚染されている」と考えられます。土壌が汚染されているのです。

市場に出回っている全ての食物に検査が行き届いているとは全く考えられません。ランダムに選択し検査しているだけです。

飯館村の避難指示に関しても、時既に遅しという対応です。最も深刻な時期に避難指示が出されず、1か月も経過した後に危険だから避難しろと言われても、遅いだろと誰もが感じるでしょう。

一連の報道から「パニックを避けること」が優先され、数値分析中という大義名分で時期を引き延ばし、大衆心理が冷え切った頃合いを見て、重大情報を小出しにしている、というのが真実ではないでしょうか。

意図的では無いかもしれませんが、「これは確定情報では無いから発表したらパニックになる、情報が確定してから発表だ」という心理が政府、東電にあったのは間違いありません。

国民の生命と財産を守るという政府の方針に沿って、正しい誘導とは「ただ直ぐ健康に影響するものではありません」というパニックを抑えるための報道では無く「こういう危険があります」というネガティブシナリオの公開をしっかりと行うことが重要であるし、それが国内外に信頼される政府だという事です。

パニックを抑えることが第一義で情報統制があったとしたら、日本はなんと恐ろしい国なのでしょうか。

by melo-works | 2011-05-16 11:23 | Comments(1)
Commented by at 2011-05-16 21:42 x
北朝鮮、中国と同類


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