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2011年 06月 09日

覚悟

菅総理の早期辞任が既に既定路線となり、次を狙う動きが活発化しています。

トップがその出処進退に言及した途端、急速に求心力は失われます。周りは次の勝ち馬を探し始め、去り行くトップの前を素通りします。

内閣不信任案決議直前、菅総理の心境はどのようなものだったのでしょうか。

それまで、「可決されたら解散」の姿勢を取っていたのは単なるパフォーマンスに過ぎず、やはり現状では総選挙は無理と考えていたのでしょう。バランス的には仕方の無い判断ではあります。

しかし、菅総理には解散はできないことが「見え透いて」いました。それを小沢・鳩山陣営は読み切っていたと思います。

ここが変人小泉純一郎との「覚悟」「信念」の違いなのです。

確かに原発対応、復興が順調に進んでいないことは明らかです。しかし、今ここで復興を政争の具にされ、無駄な政権争いを行っていることを国民は冷めた目で見ていたことも菅総理には分かっていたはずです。

例え、不信任案が可決されたとしても、粛々と解散すれば良いのです。

「私は間違っていない、今この時にやらなければならないのは政権闘争ではなく、復興へ向けて協力体制を構築することではないか、国民の皆様には本当にご迷惑をおかけすることになる、しかし、私はその職責を全うすることが責務であるし、被災地の皆様へ私ができる唯一の仕事だ」と鬼気迫る解散会見を行えばよかったのです。

そして「選挙期間中、全ての閣僚は選挙活動を行わず、業務に邁進させる。空白は作らない。作らなくて良い混乱を招いた人を成敗していただきたい」と訴えれば良いのです。

トップは信念で行動する、その信念がブレた時に周りに見透かされるのです。

例え歴史的敗北を喫したとしても、強い内閣でなければ改革もできず、何もできないのです。「強い内閣」とは「信念のある内閣」であり、それを「国民も知っている」内閣です。

今は「信念のある強い内閣」が誕生してくれることを願うばかりです。決して大連立という民主主義のルールに背く翼賛政治に突っ走ることはあってはいけないのは言うまでもありません。

総理が正しいことを行っていれば、信念に基いて行動していれば、国民は必ずそれを見ています。自身の信念の政策に反対するならば「解散」を行い、国民に判断していただく、常にその決意を持ち政権運営を行う覚悟が総理大臣には必要なのです。

by melo-works | 2011-06-09 13:18 | Comments(0)


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