2013年度春の大卒新規採用数が12年度に比べて12.1%増加するようです。
従来日本の雇用を支えてきた製造業の伸びは鈍化しますが、第三次産業の新規採用数が大幅に増加する予定です。我々サービス業も当然該当します。
非製造業大手は海外展開や復興需要を鑑み、積極的に人材を確保します。
採用数が増えるということは企業が将来展望を前向きに捉えていることであり、その為の人材獲得競争も活発化してくるでしょう。
当然景気にとってプラスとなります。景気の先行きを読む重要な指数が「新規採用数」であり、「設備投資額」であり「株価」です。更に日銀短観と言って日銀が企業経営者にアンケート調査を行い景気の先行きを予想する数値も重要です。
ただ、新規採用数を増やす中で問題となっているのが、求人と応募のミスマッチです。
東北では一部求人が応募を上回る職種も存在します。特に建設・建築現場作業員の確保は急務ですが、実際は人がいない為に工事が滞っているケースが多々あります。
これは非常に難しい問題です。企業が求人を募り職を求めている数は多数存在する。なのに、企業は採用できず、失業状態の人が多数存在する。
世の中の多様性やセーフティネットの充実も背景にあります。過度なセーフティネットは雇用の促進にブレーキをかけることになりかねません。
我々はサービス業です。一般にサービス業も人が集まりにくい職種と言われています。
サービス業の基本は「人」と「人」の関係にあります。どの業界、どの職種に従事したとしても、人とのつながりは不可欠です。
皆さんにはサービス業を通じて、様々な人間性や個々人の能力向上を目指していただきたいですし、サービス業を通じて身に付けたスキルはどの業界に行っても基本となる要素ばかりです。
大切な事は職種そのものよりも仕事に対する取組み姿勢です。
過ぎ去っていく日々に身を任せているのではなく、能動的に日々変化を求めて考え行動するのです。
会議で行ったことを再度振り返り、自己の成長・変化に役立てて下さい。宜しくお願いします。