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2014年 12月 19日

原油

12月度も忙しさ本番となってきました。

体調管理には十分留意し、頑張りましょう。

国内では選挙も終わり、与党が圧勝し、本格的な年末モードに突入しています。

世界を見ると、原油安に歯止めがかかりません。

原油価格は世界経済に多大な影響を及ぼします。ある意味、最も大切な数値だと言えます。

原油価格が下がると、原材料全般コストが下がり、経済にとってはプラスに作用します。原油価格が緩やかに上下をすれば問題ないのですが、今回のような急激な下落はマイナスに作用することも多々あります。

まずは産油国経済への打撃です。中東は勿論のこと、ロシアへの影響は深刻です。この1か月でロシアルーブルは30%以上も値を下げました。日本の円安も急激だと言われていますが、それでも1年以上かけての動きです。

ロシアでは貨幣価値の急激な低下に伴い、輸入品の価格が急騰しています。

また、アメリカでもシェール関連企業の大量破綻が予想されています。エネルギー関連企業の業績が懸念されると株式市場全体が影響を受けます。株価が大きく上下しています。

更に、原材料費低下により物の値段が下がることで、各国がデフレに似た状態になることが懸念されています。その為、世界の金融市場で、更なる金融緩和(ばら撒き)が予想されています。

ばら撒きの手仕舞いは難しく、ばら撒きがバブルを起こす可能性は否定できません。

日本にとっても原油価格の低下により物価上昇率2%が益々困難になってきました。原油安は本来経済にとってプラスに作用するはずなのに、プラスに作用し、給与が上がり、消費が活発化して、やっと物価が上昇するというサイクルを描くまでのタイムラグが問題なのです。

日銀にとっては益々難しい舵取りとなりそうです。これ以上の金融緩和に意味はあるのか、甚だ疑問です。

今は全ての変化が「急」なのです。全ての要因は「溢れるマネーの行き先探し」です。金融緩和が招いた副作用なのです。

根本治療をせずに劇薬を投与し続けている限り、いつかは終わりを招くのです。その時期は誰も予想できません。恐ろしいことですが、日本はそのリスクが最も高い国なのです。

痛みを伴う改革、それこそ根本治療なのですが、誰も痛みは歓迎しませんし、率先垂範しないのです。

そういった意味でも、前回の選挙はどうだったろうか、改めて考えされられます。

by melo-works | 2014-12-19 12:48 | Comments(0)


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