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2017年 11月 10日

トランプ外交

トランプ大統領のアジア外交が注目されています。

日本→韓国→中国とアジアを歴訪し、北朝鮮問題、通商問題を中心に首脳外交を行っています。

北朝鮮問題では、アメリカの大統領が、北朝鮮を取り巻く各国を、この時期に訪れるという事実だけで大きな圧力となっています。

北朝鮮としては、この時期に何も動かない、ということだけを見ても忸怩たる思いであることが容易に想像できます。

北朝鮮曰く「悪の敵国」であるアメリカの大統領が、直ぐ近くまで来て、堂々と包囲網を築いているにも関わらず、大人しくしていることしか出来ない状況が、北朝鮮問題の全てを物語っています。

「今、何かしてみろ、本当に大変なことになるぞ」という圧力が米側から掛かって、何もできないというのが現実でしょう。

通商問題では、トランプ大統領の面目躍如という結果です。

日本ではアメリカの軍事装備品を買えと迫り、安倍総理は北朝鮮問題をいいことに快く応じるという顛末です。

韓国でも原子力潜水艦をセールスし、中国では財界トップを引き連れ、28兆円もの巨額のトップセールスを実現した形となっています。

あれ程中国との不均衡貿易をやり玉に挙げてた大統領が「中国との貿易不均衡に文句は言わない」というリップサービスからも、上機嫌ぶりが表れています。

今回の歴訪で習近平国家主席から再び「太平洋分割管理案」なる発言が飛び出したことは看過できません。

トランプ氏が自国主義に走る中、中国の世界進出が加速し、領土問題を始めとした国際秩序への挑戦が加速することは、我が国にとっても最大の脅威です。

安倍総理とトランプ氏の蜜月ぶりは歓迎しますが、仲の良い友達、では何の意味も成しません。強かな外交力を十分に発揮してもらいたいですし、大統領に物言う隣人であっていただきたいものです。

安倍外交はそれなりの評価を受けていますが、トランプ外交のような目に見えた成果、という点では残念ながら実績は乏しいのが現実でしょう。

by melo-works | 2017-11-10 11:58 | Comments(0)


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