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2006年 12月 25日

そのまんま東さん

官製談合事件での知事辞職に伴う宮崎県知事選への出馬を表明していたそのまんま東さんが、談合防止策について「談合は善しあしだと思う」と談合を容認すると取れる発言をしました。
当然問題となっています。

「民間同士の一般談合がなくなってしまうと中小零細企業にとって大きな打撃となる。社会には必要悪というものもある」と言ったそうです。

確かに、そのまんま東さんの言うことも一理あります。しかし、官製談合が原因で辞職した知事の後の選挙で、談合は必要悪だと発言してしまう、彼の感性が、知事として不適切だと思います。

皆さんもご存知の通り、東さんはたけし軍団出身のコメディアンで、私生活でも浮気、離婚と世間を騒がせた半面、早稲田大学政経学部に合格し、政治に興味を持ち、故郷の為に働きたいという志を実現させようと頑張っていました。

私は、過去の遍歴はどうであれ、改心?し、政治家を志すという人を批判する気はありません。

今回はその内容ではなく、世間を騒がせている談合について、少し触れたいと思います。

最近、宮崎県知事を初め、複数の知事が談合に関与したことで、辞任しています。

談合は何故問題なのか、というと、そこには私達の税金が大量に無駄使いされている構図が隠されているからです。政治家の「票と金」、役人の「利権と天下り」、建設業界の「企業利益」へと、私達が支払っている税金が姿を変えて影響しているのです。

日本の産業人口の1割が建設業界です。10人に1人が建設関連の仕事をしているのです。また、国の予算でも一般会計から7兆円も公共事業費に使われているのです。その他にも特別会計からの道路特定財源等から数十兆の資金が、公共事業費へと流れています。

とんでもない予算ですよね。建設会社ならば、その予算をあてにしますよね。国や市からの工事を受注することで、成り立っている企業が多数存在します。

談合について少し説明すると、例えば市が、新しく橋を造る工事を行う場合、どこの企業に工事を任せるかを決めるのに、入札制度というものを採用しています。

工事に参加したい企業が工事価格を入札し、一番安い工事価格を提示した企業に工事を発注するという仕組みが本来の入札制度ですが、事前に工事業者の間で話し合って、今回工事を請け負う企業を決めてしまい、できレースで入札をするのです。

それが談合です。(役人、政治家が絡む談合については後ほど)

東さんが言う必要悪ですが、確かに体力のある1社が、全ての工事を受注してしまうこともありますよね、そうすると、安い工事価格を提示できない中小零細企業は潰れてしまいます。そうなると多くの人が困ってしまいますから、そうならないように、順番だとか、持ち回りで工事を受注するように、事前に会社間で話し合っておく、という日本特有の村文化から続いている助け合い?の制度ができあがったのです。

それが必要悪の談合です。(私は必要悪の談合を良いとは言っていません。あくまで説明です)

では、許されない談合とはどういった談合かというと、それは次回に書きたいと思います。

by melo-works | 2006-12-25 19:46 | Comments(0)


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