参議院選挙へ向けて、各党の動きが活発化しています。
民主党の小沢党首は、民主党が過半数をとれなかった場合、政界から引退する意向を示しました。
小沢党首ほど好き嫌いが分かれる政治家はいないのではないでしょうか。
以前は自民党に属し、田中角栄氏に仕え、自民党の幹事長も歴任し、自民党の実力者として力を発揮してきました。
その後、政界再編への動きを強め、自民党を離党し、新生党を結成し、細川内閣成立の立役者となりました。
このころから「豪腕」「壊し屋」と呼ばれ、その後新進党を作り、その後解散、また、自由党を作り、当時の自民党と連立政権を組んだものの、内部分裂で保守党と分裂、連立も離脱。作っては壊すを繰り返してきました。
小沢党首は「政治とは権力闘争である」を信念とし、「数は民主主義」と常に唱え、また実行しているため、手段を選ばない政治家だと評されることも多くあります。
冒頭の「過半数を取らなければ引退」の発言は、そういった政治信念から発したものだと思われます。
個人的には尊敬していた政治家ですが、近年の動向や発言に一貫性が感じられないものが多く、独断専行が行き過ぎています。
日本の総理大臣としてはどうでしょうか?人物的に疑問を感じます。
今回の主張も、消費税に関して、前回の衆議院選挙の時には最低保障年金の全額国庫負担を唱え、財源として消費税3%分を充当すると主張していたのに対して、今回は選挙戦を有利に進めるためでしょうか、消費税論議は引っ込め、消費税は当面上げない、補助金廃止などの行政の抜本改革で財源を生み出すとしています。
民主党も政権を獲るためには、総理大臣として相応しい人物を党首にし、正しい主張をおこなっていかないと今のままではいつまでたっても永久野党のままではないでしょうか。
またまた、赤城農相の経費問題が発覚し、自民党も苦しい立場にあります。
参議院選挙まで、政治家の動向を注視していきましょう。