米経済誌フォーブスが2009年の「日本の富豪40人」を発表しました。
1位は昨年の6位から躍進した「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長となりました。
資産額が61億ドル(約5700億円)となり、ユニクロの好業績で昨年より資産を14億ドル増やしたことになります。
5700億の資産といっても、ほとんどがファーストリテイリングの株式ですから、現金を持っているわけではありませんし、すぐに売るということも会社の戦略と関わってきますから容易にはできませんが、すごい額ですね。
ファーストリテイリングは昨今の経済不況下の数少ない躍進企業です。
皆さんの多くもユニクロには行ったことがあると思います。
ファーストリテイリングの歴史はチャレンジの歴史と言っても過言ではありません。柳井氏は常に色々なチャレンジを行い、時には大失敗を経験し、その経験を無駄にせず、今を築き上げました。
ロンドンに進出し一時14店舗を展開したもののロンドンでは勝てず撤退、有機野菜の販売事業に乗り出しましたが失敗し撤退、バーニーズ買収にチャレンジするも競り負けて撤退、一時柳井氏が退き若い新社長に会社を託しましたが僅か2年あまりで更迭し自身が社長復帰と、色々な失敗、撤退を経験しています。
どれも大胆な挑戦です。そんな無駄なことをやらなければ今はもっと良かったのに!?と考えますか。
確かに無駄になった資金、成長が止まった時期があったかもしれません。ですが、そのチャレンジ精神こそが、今のユニクロ、ファーストリテイリングの繁栄の源です。
次々と新しい商品が発売されヒットする裏には、脈々と流れるチャレンジ精神があるということを忘れてはいけません。
全戦全勝など世の中にありませんから「リスク管理の範疇で、可能なチャレンジを繰り返し挑む、失敗して得るものもある」そう考えている人が日本で一番の資産家になったということでしょうか。